【シドニー時事】オーストラリア東部ニューサウスウェールズ州は11日、大規模な森林火災が同国最大都市シドニーにも及ぶ可能性があるなどとして「非常事態」を宣言した。同州で森林火災に基づく宣言は6年ぶり。
州北部などを襲った火災では、これまでに3人が死亡し、150戸以上の住宅が焼失。一部のコアラ生息地では半数以上の350匹前後が死んだとみられている。州内では11日も60件以上の火災が続いている。
消防当局は12日には最高気温が30度台後半となり強風も予想されるなど森林火災が広範囲に広がりやすい条件がそろうため、500万人以上が住むシドニー一帯などを対象に、12日の警戒水準を最高レベルに引き上げた。対象地域には世界遺産に登録されている景勝地ブルーマウンテンズも含まれる。