来年のアメリカ大統領選挙に向けた野党 民主党の候補者指名を目指し、オバマ前大統領に近いアフリカ系の有力政治家が新たに立候補を表明しました。支持層が重なるバイデン前副大統領などの選挙戦に影響する可能性もあり、民主党の候補者指名争いはさらに混戦となりそうです。
大統領選挙への立候補を新たに表明したのは、マサチューセッツ州のデバル・パトリック前知事です。
パトリック氏は14日、インターネットに動画を掲載し、「人気がなく、分断をあおるリーダーを排除するだけでなく、成果を挙げることが求められている。次の世代のためよりよい、持続可能な、他者を排除しないアメリカンドリームを実現する」などと訴えました。
63歳のパトリック氏は、オバマ前大統領に近いことで知られるアフリカ系の有力政治家で、2007年から2期8年にわたりマサチューセッツ州の知事を務めました。
オバマ政権で副大統領を務め、アフリカ系から支持を集めるバイデン氏と支持層が重なるほか、左派の有力候補ウォーレン氏は同じマサチューセッツ州選出の上院議員で、支持率上位の候補の選挙戦に影響する可能性もあります。
来年11月の大統領選挙まで1年を切る中、民主党では依然として20人近くが候補者指名を争っていて、パトリック氏の立候補表明によってさらに混戦となりそうです。