[エルサレム 21日 ロイター] – イスラエルの検察当局は21日、ネタニヤフ首相(70)を収賄などの罪で起訴した。現職首相が起訴されるのは初めて。同国ではやり直し総選挙を受けた組閣作業も難航しており、政治的な混迷が深まっている。 

ネタニヤフ首相は、疑惑が持たれていた3つの事件で背任などのほか収賄の罪でも起訴された。直ちに辞任する義務はないという。 

ネタニヤフ氏は実業家らから葉巻やシャンパンなど26万4000ドル相当の贈り物を不当に受け取ったほか、便宜を図る見返りにメディアでの好意的な報道を求めたとされる。 

収賄罪で有罪になれば、最高10年の禁錮刑が言い渡される可能性がある。 

9月に行われたやり直し総選挙で第1党となった中道政党連合「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長は20日、組閣を断念。これを受けて、この1年で3度目となる選挙が行われる可能性が高まった。 

リブリン大統領は21日、議会に対し新たな組閣を行う人物を指名するよう要請した。