財政制度等審議会(財務相の諮問機関)が取りまとめる2020年度予算編成に関する建議(意見書)の概要が21日、明らかになった。医療費の膨張抑制に向け、財務省が求める外来受診時の定額負担導入について「貴重な医療資源が有効活用される」と明記。負担増による利点を前面に出すことで、高齢者らの反発を和らげたい考えだ。
少子高齢化が加速する中、医療保険財政の改善は喫緊の課題となっている。財務省は外来受診した際に支払う額に一律数百円上乗せする案を以前から主張。早期の実現を訴え、財政審も過剰受診の抑制につながると理解を示していた。