全米不動産業者協会(NAR)が21日発表した10月の米中古住宅販売件数は前月比で増加した。住宅ローン金利の低下が背景にある。住宅市場の回復傾向が続いていることが示された。
キーポイント |
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・中古住宅販売件数(季節調整済み、年率)は前月比1.9%増の546万戸 ・過去4カ月で3回目のプラス ・ブルームバーグ調査のエコノミスト予想は549万戸 ・前月は536万戸(速報値538万戸)に下方修正 ・中古住宅価格(中央値)は前年同月比6.2%上昇の27万900ドル |
インサイト
- 安定した雇用増加や低金利、所得の伸びを追い風に、住宅市場は堅調さを維持している
- 一方で、在庫不足から売り手の希望価格は高止まり。中古住宅の在庫は前年同月比4.3%減の177万戸
- 前年比での減少はこれで5カ月連続
- NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏:
- 住宅ローン金利低下で、「買い手にとっては非常に望ましい市場環境」にあるが、「供給は極めて不足した状態が続いている」
- 「買い手は市場に戻りつつあるものの、在庫不足があまりに速いペースで価格を押し上げている」
詳細
- 全米4地域のうち2地域で販売が増加。最大市場の南部が4.4%増と最も伸びた
- 販売に対する在庫比率は3.9カ月で、9月の4.1カ月から低下し、3月以来の低水準
- 統計の詳細は表をご覧ください
原題:U.S. Existing-Home Sales Climb for Third Time in Four Months (1)(抜粋)