11月のミシガン大学消費者マインド指数(確定値)は4カ月ぶりの高水準となった。雇用の堅調や株式相場の高値更新、米中貿易合意の見込みを背景に、消費者の景気見通しが上向いた。
キーポイント |
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・11月のミシガン大消費者マインド指数(確定値)は96.8 ・ブルームバーグ調査のエコノミスト予想は95.7 ・速報値は95.7、前月は95.5 ・11月の現況指数は111.6に低下、期待指数は87.3に上昇-いずれも速報値からの上方修正 |
インサイト
- 消費者マインド指数の上昇は3カ月連続(2017年初頭以来で最長)。年末商戦を迎える中、個人消費が過去最長の景気拡大を引き続きけん引することを示唆
- 5-10年先のインフレ期待は2.5%に上方修正された
- 消費者の楽観を支える要因は、最高値圏での取引が続く株式市場、堅調な労働市場、金利の低下など。第1段階の貿易合意に向けた米中の交渉も背景
- ミシガン大学消費者調査のディレクター、リチャード・カーティン氏:
- 「家計の財務状況が記録的な高水準にあり、個人消費は勢いづくだろう」
- 「しかし関税や大統領弾劾、世界経済、地政学的事象に関連するショックがもたらし得るリスクは大きく、無視する理由はほとんどない」
詳細
- 1年先のインフレ期待は2.5%で前月から変わらず
- 家庭向け耐久財の購入環境に関する指数は速報値から小幅に下方修正。ただし住宅ローン金利の低下などを受け、住宅購入意欲は上向いた
- 家計の状況が改善したと回答した消費者の割合は54%(過去最高の57%に近い)
- 統計表
原題:U.S. Consumer Sentiment Rises to Four-Month High on Outlook(抜粋)