英イングランド銀行(中央銀行)金融政策委員会(MPC)の元メンバー、デービッド・ブランチフラワー氏を含む160人超のエコノミストや学者らは、労働党の選挙公約が英経済を救うには最善だとして、支持を表明した。
エコノミストらは英フィナンシャル・タイムズ(FT)に掲載された書簡で、生産性の伸びが過去10年間ほぼ停滞していると指摘。一段の公共投資が必要だと述べ、特にエネルギーや輸送、住宅、工業、農業を対象にしたグリーンテクノロジーへの投資に力を入れるべきだと主張した。
労働党のコービン党首は一般支出を830億ポンド(11兆6300億円)増やすほか、550億ポンドの追加投資計画を掲げているが、一部から財源を疑問視する声も上がっている。
書簡では「エコノミストとして、そしてさまざまな分野の経済政策に従事している者として、各政党が掲げる経済政策の公約を精査した」とエコノミストらは述べ、「労働党は英国が直面する深刻な問題を理解しているだけでなく、これに対処するための真剣な提案を考え出してきたことが明確であるように思われる」と評価した。
原題:Corbyn’s U.K. Spending Blitz Wins Backing From Economists(抜粋)