[ワシントン 29日 ロイター] – ロンドンで来週開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、米国が中国の脅威について提起することが米政権当局者の話で29日、明らかになった。
米国が指摘する中国の脅威には、同国が第5世代の通信規格「5G」ネットワークを巡り支配的な立場にあることなども含まれる。政権当局者は、米国は同盟国に対し信頼のおけるネットワーク供給業者を選定するよう呼び掛けるとし、「これは米国にとって極めて優先順位が高い問題で、トランプ大統領はこうしたメッセージを改めて伝える」と述べた。
その上で、中国はNATOに対する脅威となっていると指摘。「中国はNATOが責任を持つ地域を含め、世界中で積極的に存在感と影響力を増大させている」と述べた。
米国はこれまでも、中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)が製造する機器がスパイ行為に利用される恐れがあるとして、同盟国に対し警戒を呼び掛けてきた。