• 米大統領弾劾訴追状を下院起草へ、アルツハイマー薬の研究再開
  • FOMCは選挙気にせず、OPEC現状追認、アラムコIPO

「エルメスとリシュモンから目が離せない」と語るのは、GAMのファンド運用者です。トランプ米大統領がフランスへの追加関税をちらつかせる中、中国富裕層による消費失速の気配に高級ブランドは身構えています。LVMHによるティファニー買収合意、グッチを展開するケリングによるモンクレール買収協議。次はどこが動き出すのか、臆測が広がっています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

米史上3人目なるか

ペロシ米下院議長はトランプ大統領が権力の悪用で国民の信頼を「甚だしく踏みにじった」として、弾劾訴追状を下院で起草すると発表。「紛れもない事実だ。大統領は個人の利益のために権力を悪用した」と述べた。トランプ大統領はこれより先、「私を弾劾するのなら、今すぐにやれ。そうすれば上院で公正な裁判を受けられ、米国はやるべきことに戻れるようになる」とツイッターに投稿した。

研究再開

米バイオジェンはアルツハイマー病治験薬アデュカヌマブの研究を再開する計画を明らかにした。アルツハイマー病臨床試験会議(CTAD)の特別セッションで、エーザイと共同開発している同薬品の詳細な治験結果を発表した。バイオジェンの株価は一時5%下げた後、反転し7%近く上昇。ニューヨーク時間午後3時34分現在4.0%高。

雑音シャットアウト


FOMCは来年の大統領選挙に振り回されることなく、今後2年間は政策金利を据え置くと予想されている。エコノミストの予想中央値は、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジが2021年末まで1.5-1.75%にとどまることを示唆。レイモンド・ジェームズのスコット・ブラウン氏は、「雑音は非常にうるさいが、FOMCは引き続き政治の争いとは一線を画していくだろう」と指摘した。

現状追認

石油輸出国機構(OPEC)閣僚会合は、従来の減産目標からさらに日量50万バレル削減することで合意した。加盟国の代表が明らかにした。OPECはすでに今年の大半の期間、この規模の減産を続けてきている。合意は非加盟の主要産油国を含めた6日のOPECプラス会合で批准される必要がある。

世界最大

サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコは、新規株式公開(IPO)を実施し、256億ドル(約2兆7840億円)を調達した。IPO価格は32リヤル。企業価値は1兆7000億ドルと評価された。応募額は1190億ドルだった。

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