[ロサンゼルス 6日 ロイター] – 2020年米大統領選の民主党候補指名を争うブルームバーグ元ニューヨーク市長(77)は6日、他の民主党候補者について「ドナルド・トランプが食いつぶす」と言い放ち、トランプ大統領が簡単に打ち負かすとの見方を示した。 

億万長者のメディア王、ブルームバーグ氏は先月、遅れて大統領選に参戦した。プライベートでは、他の民主党候補者を見くびるような発言をしてきたが、公の場でここまで批判的な発言をしたのは初めて。 

ブルームバーグ氏はCBSのインタビューで「大統領の海外や国内での態度から、連邦政府が劣化していることを目の当たりにしてきた。私は2016年に『彼はこの任務に適していない。適切な気質や道徳、知性を持ち合わせていない』と述べた」と語った。「こうした状態をあと4年も許すわけにはいかないと思っていたところ、民主党候補者全てを見て『ドナルド・トランプが食いつぶす』と感じた」と付け加えた。 

ウォーレン上院議員やサンダース上院議員などのリベラル派の候補者が財政負担の大きい政府計画の拡大を掲げる中、ブルームバーグ氏は激戦区で民主党の支持者が減ることを不安視している。民主党の中には、バイデン前副大統領(77)の選挙活動の成果を不安視している向きがある一方で、ブティジェッジ・インディアナ州サウスベンド市長(37)は若すぎて経験が足りないと見なされている。 

ブルームバーグ氏の参戦は民主党指名争いに幾分影響している。最近の世論調査によると、ブルームバーグ氏の民主党派有権者による支持率は約4%。ただ依然として、バイデン氏やウォーレン氏、サンダース氏、ブティジェッジ氏などの有力候補と比べると支持率に大きな差がある。