- 8日付の各紙世論調査結果は全て保守党がリード
- 英EU離脱に反対する勢力がジョンソン首相への対抗策で協調も
英国では欧州連合(EU)との関係を決める総選挙まであと4日となる中、ジョンソン首相率いる与党・保守党が過半数議席を確保する見通しが世論調査で示されている。
8日付の新聞各紙に掲載された世論調査は全て、保守党のリードを示した。一部にはコービン党首率いる最大野党・労働党がその差を縮める兆候も見られたが、まだ保守党を政権の座から退かせるほどではない。
世論調査会社ユーガブのアンソニー・ウェルズ氏は「特に2017年のサプライズ以降、誰も予想外の展開になる可能性を除外することはできないが、一見したところ、ジョンソン首相は勝利に向かっている」と指摘。「調査結果には幅がある」としつつも、「ジョンソン首相が獲得するのが大幅過半数、中位の過半数、ぎりぎりの過半数であることをそれぞれ示すものだ」と付け加えた。
保守党に番狂わせをもたらしかねない要素の1つは、英EU離脱に反対する勢力が保守党候補に勝利する見込みが最も大きい候補に「戦術的に」投票するよう有権者を説得することだ。だが接戦では、保守党を破る可能性が最も大きいのはどの政党か必ずしも明確でないため、そうした手法は一段と難しくなっている。
原題:Johnson in the Lead as U.K. Election Campaign Enters Final Days(抜粋)