[ロンドン 16日 ロイター] – ジョンソン英首相の報道官は16日、政府が20日に欧州連合(EU)離脱法案を議会に提出し、クリスマスまでに採決に向けた手続きを開始したい考えと述べた。 

12日投開票の総選挙でジョンソン首相率いる与党・保守党が下院で単独過半数を握ったことから、離脱法案は可決されるとみられる。 

報道官は、新下院議長との同意を得て、「クリスマスまでに手続きを開始する計画」と述べた。 

離脱法案はEUとの合意を反映した内容とした上で、年明け1月末にEUを離脱し、2020年末までにEUとの通商協定を取り付けることが優先課題と強調した。 

また、報道官によると、ジョンソン首相はこの日、トランプ米大統領と電話会談を行った。声明で「両首脳は米英関係の重要性について協議し、安全保障のほか、野心的な自由貿易協定を巡る交渉を含む貿易面での緊密な連携の継続に期待を表明した」と明らかにした。 

ジャビド英財務相も同日、ムニューシン米財務長官と電話会談した。同相の報道官は「ブレグジット(EU離脱)後の将来の好機を巡る両国の協議を見据え、両氏の対話は貿易に焦点が当てられた」と述べた。