米労働省が17日発表した10月の米求人件数は、市場予想に反して増加した。失業率が約50年ぶりの低水準となる中、労働力の需給が引き締まっている兆候があらためて示された。
キーポイント |
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・求人件数は前月比23万5000件増加の726万7000件 ・ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は700万9000件 ・前月は703万2000件(速報値702万4000件)に上方修正 ・離職率は2.3%で前月と変わらず |
インサイト
- 求人件数は1年半ぶりの低水準となった前月から持ち直し、安定化の兆候を示した。適任の人材が見つけにくい状況とあり、企業の雇用ペースは今年に入り減速している
- 欠員総数は米失業者数を141万人余り上回った
詳細
- 雇用された労働者は576万人に減少。自発的離職者と解雇者の合計であるセパレーションは564万人に減少
- 全米4地域を見ると、求人件数は南部と中西部で増加。北東部では微増、西部はほぼ変わらず
- 雇用件数は建設や輸送、教育(州・地方自治体)で増加
原題:Job Openings in U.S. Unexpectedly Rose in October to 7.3 Million(抜粋)