政府は16日、医療機関がサービスの対価として受け取る診療報酬の2020年度改定で、全体を0.45~0.46%引き下げる方向で最終調整に入った。これにより医療費は約500億円削減される。麻生太郎財務相と加藤勝信厚生労働相が17日午後に折衝し、改定率を正式に決定する。
診療報酬は保険料や税金、患者の自己負担(1~3割)が財源。医師らの人件費などの「本体部分」と、薬の公定価格の「薬価部分」で構成される。うち薬価部分を1.0~1.01%引き下げる調整をしていることが新たに判明。既に決まっている本体のプラス0.55%との差し引きで、全体でマイナス改定を実現する。