[ワシントン 25日 ロイター] – 米共和党の上院議員、リサ・マカウスキ氏(アラスカ州選出)は、上院共和党トップのマコネル院内総務がトランプ大統領の弾劾裁判についてホワイトハウスと緊密に連携する姿勢を示していることに「困惑」していると語った。 

マコネル氏は今月、FOXニュースのインタビューで、近く開かれる見通しの弾劾裁判についてホワイトハウスと「完全に連携」していると述べている。 

マカウスキ氏は米NBCネットワーク系列のアラスカ州のテレビ局KTUU─TVに「上院共和党は被告側と一体にはならないよう一歩離れる必要がある」と指摘。インタビューの内容は24日遅くに放映された。 

「マコネル氏の発言は一連の手続きにさらなる混乱を生じさせたと私には思える」としたうえで、弾劾裁判をどのように進めるかという問題については、上院はホワイトハウスから距離を置く必要があるとした。 

マカウスキ氏は弾劾裁判で自身がどのように投票するのかまだ決めていないとしている。 

民主党が多数派を占める下院は前週、トランプ氏のウクライナ疑惑を巡る弾劾訴追決議案を可決した。 定数100人の上院で共和党は53議席を占めており、弾劾裁判の規則集を可決するには51人の賛成が必要となる。大統領の罷免には3分の2以上の賛成が必要。 

ペロシ下院議長は弾劾裁判の規則に関する民主党の要求に上院共和党が応じるよう圧力をかけるため、弾劾訴追決議をまだ上院に送付していない。 

マコネル氏は23日、民主党が求めている証人招致に共和党は反対していないが、証人招致を巡る事前合意には応じないと言明した。