【ベイルート=上地洋実、金子靖志】日産前会長のカルロス・ゴーン被告(65)が国外逃亡した事件で、レバノン治安当局の高官が空港でゴーン被告を出迎えていたことが4日、分かった。レバノン政府関係者が読売新聞の取材に明らかにした。レバノン政府は逃亡への関与を否定しているが、逃亡を事前に把握していた可能性が高まった。
政府関係者によると、ゴーン被告がレバノンの首都ベイルートの空港に到着した際、治安当局の高官らが出迎えた。その後、ゴーン被告はアウン大統領とも面会したという。ゴーン被告の知人とされる国会議員は取材に対し、「今回の逃亡にはレバノン外務省が絡んでいる。一部がゴーン被告から金品を受け取っている可能性がある」と語った。