【ベイルート時事】トルコの民間航空会社MNG航空は3日、日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告が日本からレバノンにプライベートジェットで逃亡する際、「航空機を違法に使われた」として、刑事告訴に踏み切ったことを明らかにした。ロイター通信が伝えた。
レバノンに無断帰国したゴーン被告をめぐっては、日本で出入国管理法に違反した疑いなどがもたれており、トルコでも罪に問われる可能性が高まった。
MNG航空の声明によると、同航空の従業員の一人がゴーン被告の名前が記録に残らないよう文書を改ざんしたことを認めたという。
声明はまた、逃亡に使われた2機のうち1機は「ドバイから大阪、大阪からイスタンブール」、もう1機は「イスタンブールからベイルート」を飛行したと説明。「貸し出された2機は、一見すると関連性がないようだった」と強調した。
ゴーン被告は関西空港(大阪)から出国した可能性が指摘されている。
トルコ警察は2日、ゴーン被告の逃亡に関連し、航空機の操縦士や空港の地上職員ら7人の身柄を拘束している。