[ニューヨーク 6日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、米・イランの緊張が継続する中、円が対ドルで一時107.75円近辺と3カ月ぶりの高値を付けた。ただその後は買いが続かず108円台前半に押し戻された。一方、スイスフランは堅調地合いを維持した。 

ホワイトハウスは6日、新たな核合意を巡りイランと再交渉を行うことは依然可能とトランプ大統領は確信していると表明。また関係筋によると、欧州連合(EU)は10日にもイラン問題を巡り緊急の外相会合を開く見通しだ。こうした中、米軍がイラクから撤退する方針が明らかになった。 

テンパス(ワシントン)のトレーディング部バイスプレジデント、ジョン・ドイル氏は「円相場はイラン問題が起きる前から値上がり傾向にあり、107円台は行き過ぎかもしれない。大イベントに伴う反射的なリスクオフの動きは長続きしないことがよくあり、この日のドル/円の動きも株価の戻りに連れる展開だった」と話した。 

円は対ドルJPY= JPYX1=で足元0.2%安の108.44円。スイスフランは対ドルCHF=で0.3%高の0.9690フラン。主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.2%安の96.674。 

ポンド/ドルGBP= GBP=D3 GBPX1=は0.6%高の1.3158ドル。英議会は今週、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)関連法案の審議を再開する。 

ドル/円 
NY午後4時 108.42/108.45 
始値 108.06 
高値 108.50 
安値 108.04 

ユーロ/ドル 
NY午後4時 1.1191/1.1195 
始値 1.1202 
高値 1.1205 
安値 1.1182