[ブリュッセル 6日 ロイター] – 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は6日、米国からイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官殺害に関する説明を受けた加盟国が一致して米国支持の姿勢を示したと明らかにした。
一方でストルテンベルグ氏は、何人かの欧州首脳の声明に同調し、事態の緊張を高めないようにするべきだとの見方も示した。
同氏は「さまざまなテロリスト集団を支援するイランを非難するという点で、われわれの足並みはそろっている。(同時に)本日の会合で加盟国は自制と緊張緩和も求めた。新たな衝突は誰の利益にもならない。だからイランはこれ以上の暴力と挑発を慎むべきだ」と語った。
昨年、NATO加盟の欧州諸国の間ではトランプ米大統領の中東政策に対する反発が広がったが、2人の外交筋は6日の2時間に及ぶ会合は円滑に進んだと明言した。
同外交筋によると、米国務省と米国防総省の当局者がソレイマニ氏殺害の妥当性を説明したところ、特に異論は出なかった。イランが報復行動に出た場合に、トランプ氏が挙げた米国の攻撃対象リストに関する議論や批判もなかったという。