【ロンドン時事】スプーン曲げで有名な自称「超能力者」のユリ・ゲラーさん(73)が、募集中の英首相官邸ポストに応募していたことが8日、分かった。ゲラーさんは、今月末の欧州連合(EU)離脱後の貿易交渉で、自身の「超能力」が英国に役立つとアピール。AFP通信が伝えた。
ドミニク・カミングス首相上級顧問が2日、自身のブログに「首相官邸で当局者と共に働く多様な技能や生い立ちの持ち主」を探していると投稿。データ科学者やソフト開発者、政策専門家などのほか、「奇妙な技術を持った変人」は連絡してほしいと募った。
これを受け、イスラエル生まれで英市民権も持つゲラーさんは応募書類を送り、「予言科学の最前線にいる人物を探しているようだが、ここにいる。私には真の心霊能力がある」と主張。英政府は過去のEU離脱交渉で「私の能力を利用することもできた」とし、現在はイスラエルにいるが就職が決まれば英帰国も検討すると述べた。