【リヤド時事】サウジアラビアの首都リヤドを訪問中の安倍晋三首相は12日午後(日本時間同日夜)、同国のサルマン国王と会談した。サウジはイスラム教スンニ派の盟主で、同教シーア派の大国イランとは、中東地域への影響力を二分する存在。首相は米国とイランの緊張緩和を目指し、中東情勢をめぐり意見交換した。
会談は約40分間行われた。サルマン国王はエネルギー分野に限らず、多くの分野で日本と戦略的パートナーシップが深化していくことに期待を表明。両首脳はサウジが今年の議長国を務める20カ国・地域(G20)関連会合、東京五輪・パラリンピックの成功に向けた協力を確認した。
首相は海上自衛隊の中東派遣について、日本関係船舶の安全確保に向けた「情報収集態勢の強化」が目的と説明したとみられる。
首相とサルマン国王との会談は皇太子時代を含め、第2次安倍政権発足以降5回目。