16日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。複数の米経済指標で景気の堅調さが示され、米国株が最高値を更新したことが背景にある。ポンドも高い。12月の英小売売上高発表を17日に控えて英国債利回りが低下したが、ポンドは買われた。一方、米国債利回りが上昇する中で円は値下がりした。
- ブルームバーグ・ドル指数はニューヨーク時間午後4時35分現在、前日比0.1%未満上昇-前日は0.1%低下していた
- ドル指数は日中、小幅なレンジでの推移
- ドルは主要通貨のうちポンドとニュージーランド(NZ)ドルを除く全てに対して値上がり
- 米小売売上高やフィラデルフィア連銀製造業景況指数などで堅調なデータが示された
- ポンドは3日続伸。英国債利回りが低下し、イングランド銀行(英中央銀行)による利下げ確率の上昇が市場で織り込まれたものの、ポンド相場は上昇した
- ユーロは一時の上げを失い、下げに転じた
- 欧州中央銀行(ECB)が公表した前回の政策委員会の議事要旨によれば、当局者らは現行の金融緩和策の有効性に「警戒」を呼び掛けた
- 円は対ドルで0.2%安の1ドル=110円16銭-日中安値は110円18銭
- ポンドは0.3%高の1ポンド=1.3074ドル-日中高値は1.3083ドル
- ユーロは0.1%安の1ユーロ=1.1136ドル-一時は0.2%高まで上げていた
原題:Dollar Rises Amid Strong Economic Data; Yen Falls: Inside G-10(抜粋)