[ローマ 17日 ロイター] – イタリア中央銀行は17日、2019年の財政赤字の対国内総生産(GDP)比が政府公式目標の2.2%を下回り、10年超ぶりの低水準になる見込みと発表した。
同国の19年の財政収支は、イタリア国立統計研究所(ISTAT)が3月2日に発表する予定。中銀は四半期経済報告で「19年の速報データは財政赤字の対GDP比がわずかに低下したことを示している」とした。
イタリア政府が昨年9月に示した19年財政赤字の対GDP比目標は18年と同水準の2.2%。同比率が2.2%を下回れば、07年以来となる。
一方、中銀によると19年の公的債務の対GDP比は18年の134.8%から上昇したという。具体的な数値は明らかにしていない。9月時の政府目標は135.7%だった。
四半期経済報告によると、イタリアの第4・四半期のGDP成長率は第3・四半期から「ほぼ横ばい」になったという。一方、19年のGDP成長率予想は0.2%と12月時の数値を据え置いた。
20年と21年のGDP成長率もそれぞれ0.5%、0.9%を維持した。