【パリ時事】スペイン紙パイス(電子版)は17日、日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告とのインタビューを報じ、レバノン逃亡に年末を選んだ理由について被告は「人々がのんびりと休暇やスキーに行く時期だからだ。いいタイミングだった」と自賛した。インタビューには妻のキャロル容疑者も同席した。
被告は「逮捕された時は驚いたが、出国では驚かせてやった」と自慢した。一方、音響機器運搬用のケースに入ったなどと臆測が飛び交う出国方法については「何も言わない」と口をつぐんだ。
長時間に及ぶ弁護士不在の取り調べや、家族からの隔離などを念頭に「日本での経験は私を傷つけた」と改めて恨み節を繰り返した。日本の司法制度に苦しめられている人が「何万人もいる」と指摘し「私が役に立ち、助けになると思う」と逃亡を正当化した。