【パリ時事】フランスを代表する観光名所で日本人観光客も多いパリのルーブル美術館で17日、マクロン大統領の年金改革に反対する館員らが入り口を封鎖した。今はレオナルド・ダビンチの特別展を開催中。チケットを手に訪れた観光客の間では落胆と怒りの声が広がった。
館員らは「マクロンは退任しろ」「(自分たちの)退職まで(抗議を)続ける」などと書かれたプラカードや横断幕を掲げ、美術館の入り口をふさいだ。館員らは「観光客もわれわれと共にいる」と主張したが、入場できない旅行者らは「恥を知れ」と怒りの声を上げた。
中国から来た男性観光客もAFP通信に対し「ストで他人を妨害するのは自己中心的ではないか」と非難。仏北西部カーンからダビンチ展を見に来た女性は「昨年10月(特別展を)予約した。電車もストで運休になり、切符を買い直してまで来たのに」と肩を落とした。