[ニューヨーク 24日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、円が対ドルで上昇し、109円台前半で推移した。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が懸念される中、安全資産とみられる円が買われた。 

米疾病対策センター(CDC)は24日、米国内で2人目の新型肺炎の感染を確認。さらに全米22州で63人が検査対象と明らかにした。こうした中、中国での新型肺炎による死者は26人になり、発症者は800人を超えた。

円は対ドルJPY= JPYX1=で0.2%高の109.24円。 

アクション・エコノミクスの国際為替分析部マネジングディレクター、ロナルド・シンプソン氏は「新型肺炎を巡る状況悪化で安全資産への買いが広がった」と述べた。 

こうした中、ユーロ/ドルEUR=は0.23%安の1.1027ドルと8週間ぶりの安値近辺。ユーロ圏の1月購買担当者景気指数(PMI)は総合指数が50.9と市場予想の51.2を下回った。 

ポンド/ドルGBP= GBP=D3 GBPX1=は0.33%安。一部の市場関係者らは引き続き英中銀が来週30日の政策決定会合で利下げを行うと予想している。 

カナダドルCAD=は約0.13%安。新型肺炎の拡大に伴う原油安が売りを誘った。