[ワシントン 24日 ロイター] – 米上院で行われているトランプ大統領の弾劾裁判は24日、検察官役を務める野党・民主党議員による冒頭陳述が最終日の3日目を迎えた。
民主党議員らは、トランプ大統領がウクライナ疑惑を巡り主要な証人による証言を妨げ、関連文書の提出を保留するなど、議会の調査を不正に妨害したと主張した。
検察官役の1人であるハキーム・ジェフリーズ下院議員は「トランプ大統領は欺こうとして見つかり、必至に隠蔽(いんぺい)しようとした」と批判した。
一方、与党共和党の上院議員らは、検察官役は状況証拠に基づき立件しようとしており、共和党上院議員を納得させることは難しいと批判した。上院では共和党が過半数議席を占めることから、トランプ大統領が罷免される公算は小さいとみられている。
トランプ大統領もツイッターへの投稿で、民主党を攻撃。「何もしない民主党は、でっち上げ弾劾に関する相変わらずの主張を何度も何度も繰り返しているだけだ」とし、「偉大な米国人のための仕事に戻るべきだ!」と批判した。
検察官役を務める民主党議員による冒頭陳述の終了を受け、トランプ大統領の弁護チームは25日午前に冒頭陳述を開始する。3日間にわたり最長24時間の時間が割り当てられている。