2019年12月の米新築一戸建て住宅販売は3カ月連続で減少した。借り入れコスト低下や堅調な労働市場を背景に、販売は過去10年余りで最も高い水準を記録していたが、下り坂を迎えた可能性が示唆された。
キーポイント |
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・新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、年率換算)は前月比0.4%減の69万4000戸-昨年7月以来の低水準 ・ブルームバーグ調査のエコノミスト予想すべてを下回る ・予想中央値は73万戸 ・前月は69万7000戸(速報値71万9000戸)に下方修正 ・販売価格の中央値は前年同月比0.5%上昇の33万1400ドル |
政府発表によれば、19年通年の販売は推計で68万1000戸。前年を10%余り上回り、07年以来の高水準となった。
インサイト
- 新築住宅販売は軟化しつつある兆候は示されているが、リセッション(景気後退)後の高水準付近にとどまっている。昨年の3回にわたる米利下げを受けて、借り入れコストが低下したことが背景。こうした最近の強さは住宅建設を後押しし、国内総生産への寄与拡大につながった
詳細
- 販売は全米4地域中、最大地域の南部で減少。北東部でも落ち込んだ。一方、中西部と西部では増加
- 統計の詳細は表をご覧ください
原題:U.S. New-Home Sales Fall to Five-Month Low, Missing Forecast (1)(抜粋)