[ロンドン 31日 ロイター] – 英国が31日、欧州連合(EU)から離脱し、47年間に及ぶ加盟に幕を下ろした。2016年の国民投票から4年を経て、ブレグジット(英国のEU離脱)問題が節目を迎える。
今後は離脱に伴う影響を緩和するための「移行期間」に入り、英国は通商や安全保障などの分野でEUと新たな関係構築に向け協議を開始するが、なお多くの障害が待ち構えており、英国が1年後に再び「合意なき離脱」の崖っぷちに立つ可能性も残されている。
ジョンソン首相は「この日英国は夜明けとともに新たな舞台の幕を開けた。国家として真の再生と変革の瞬間を迎えた」と表明した。
一方、EU側は離脱は残留に劣ると強調。フランスのマクロン大統領は、英国がこれまでと同等の扱いを受けることはないとした上で「英国民はEU離脱を選択した。したがって以前のような責任は負わないが、同様に権利も失うことになる」と述べた。