• OPECプラスと中国が協議、春先の大型行事を中国キャンセル
  • アイオワ党員集会の混乱原因、トランプ氏支持率、業界から永久追放

米国株は続伸。ダウ平均は上げ幅を縮小しましたが、一時は500ドルを超える上昇を記録。中国株への売り圧力が和らいだこともあり、新型ウイルスの感染拡大は続いているものの、実体経済は持ちこたえるとの期待が広がりました。「ウイルスはリスクだが、景気見通しに重大なリスクを与えるものではない」との声も聞かれます。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

緊急調査

石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は、新型コロナウイルスが原油需要にどのような悪影響を及ぼし得るか緊急調査を行っており、この問題に関して中国の王群駐ウィーン国際機関大使と話し合った。王氏はOPEC本部を訪問し、OPECプラスの共同技術委員会(JTC)の専門家らとの会合に参加。ニューヨーク原油先物相場は4日も下げ、1バレル=50ドルを下回った。

春先も大型イベント中止

中国は3月後半に予定していた複数の大型行事を延期や中止としている。新型ウイルス感染拡大防止への取り組みが4月以降も続くことが示唆される。3月21日に北京で開幕予定だった中国開発フォーラムも開催を保留。過去にはアップルやフェイスブックのトップらが出席したことのある会議だ。同日に海南島で計画されていた電気自動車のレースは中止。中国プロバスケットボールリーグは4月まで試合を行わない方針だと、北京青年報が報じた。

スタートでつまずく

米民主党大統領候補指名に向けた3日夜のアイオワ州党員集会での集計混乱は、モバイルアプリの不具合と関連しているもようだ。州規模での大量のデータを処理する準備が整っていなかった可能性がある。また国土安全保障省のトップは、このアプリがサイバーセキュリティーのテストを受けていなかったと明らかにした。

就任以降で最高の支持

ギャラップの最新世論調査によると、トランプ氏の支持率は49%と、就任以来で最も高い水準となった。共和党内およびいずれの党にも属さない独立系の有権者の間で支持を伸ばした。一方、トランプ氏の仕事ぶりを支持しないと回答した人も約50%に上った。共和党員の間の支持は94%、民主党員の間では7%で、ギャラップが米大統領に関する調査を開始して以降で最大の党派的分断を示した。

永久追放

米連邦準備制度理事会(FRB)はゴールドマン・サックス・グループの元シニアバンカー、アンドレア・ベラ氏を業界から永久追放した。同氏はマレーシアの政府系投資会社1MDBに絡んだ汚職事件に関与したとされる。FRBによれば、アジア投資銀行業の共同責任者だった同氏は2012、13年にゴールドマンが手掛けた1MDBの債券発行を巡り、違法行為の可能性について同行への報告を怠った。事情に詳しい関係者によれば、ベラ氏は不正行為の内容を肯定も否定もせず、指示に従うことにした。

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