[ジュネーブ 4日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)の高官は4日、週内に旅行・観光業の代表と電話会議を行い、中国への航空便運航再開に向けて、感染が拡大する新型コロナウイルスから乗務員を守る措置を巡る勧告を策定すると明らかにした。
世界的な感染症への対策を統括するシルビー・ブリアン氏は、乗務員が安全に勤務できると感じられる勧告の策定は重要で、中国への航空便運航の再開も可能になると指摘。ただ運航の再開は保証できないとも述べた。
感染者はマスクを着用すべきとしつつも、症状がない人については「マスクが必ずしも100%守ってくれることはない」とし、手洗いの徹底など通常の感染対策が必要と強調した。
また、新型コロナウイルスは現時点で「パンデミック(病気の世界的な流行)」とはみなされないと指摘。これまでに新型コロナウイルスによる死者や重症となっているケースは主に高齢者や持病がある人だとした。