[ジュネーブ 5日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)は5日、新型コロナウイルスのワクチン開発を巡る報道について「効果があるかは不明」との見解を示した。 

英スカイ・ニュースは5日、同国の科学者による新型コロナウイルスのワクチン開発に大きな進展があったと報じた。ワクチンの通常の開発期間の一部を「2─3年からわずか14日に」短縮することが可能になったという。これとは別に、中国のテレビは浙江大学の研究チームが新型コロナウイルスに有効な治療薬を発見したと報じた。 

WHOの報道官は「新型コロナウイルスに対する治療効果は不明だ。WHOは有効性と安全性を確認するランダム化比較試験の実施を提言する」と応じた。 

ワクチンの開発には通常数年を要する。専門家はこれまでに、開発ペースを加速させ、新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験を6月までに開始したいとの考えを示している。