ADPリサーチ・インスティテュートが5日発表した1月の米民間雇用者数は、2015年5月以来の大幅な伸びとなった。労働市場の堅調さが続いていることが示唆された。
キーポイント |
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・1月の米民間雇用者数は29万1000人増 ・エコノミスト予想の中央値は15万7000人増 ・前月は19万9000人増(速報値20万2000人増)に下方修正 ・1月雇用者数の大幅増は暖冬も背景にある |
インサイト
- サービス業の雇用は16年2月以来の大幅な伸び。特に娯楽・ホスピタリティーの分野は、統計でさかのぼれる02年以来最大の増加となった
- 米労働省が7日発表する1月の雇用統計では、民間部門の雇用者数は15万人増が予想されている。失業率は前月と変わらずの3.5%の見込み。政府の雇用統計では年次改訂も発表される
- ADP統計と政府の雇用統計では算出方法が異なり、両者は直接相関しない
- ADP統計によると、1月は財生産部門の雇用者数が5万4000人増。サービス業の雇用は23万7000人増加した
エコノミストの見解
ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ザンディ氏:
- 「暖冬が1月の大幅な雇用押し上げにつながった」
- 「特に娯楽・ホスピタリティー、建設の分野では顕著に大きな伸びとなった」
- ムーディーズはADPと共同で集計調査を行っている
原題:Companies in U.S. Add Most Workers Since May 2015, ADP Says (1)(抜粋)