米供給管理協会(ISM)が発表した1月の非製造業総合景況指数は、業況と受注動向の改善を受けて5カ月ぶりの高水準となった。新型コロナウイルスに関する懸念の増大が実体経済への脅威となる中でも、底堅い拡大を示した。
キーポイント |
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・1月の非製造業総合景況指数は55.5に上昇 ・ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は55.1 ・12月は54.9 ・指数は50が活動の拡大と縮小の境目を示す ・サブ指数の業況指数は60.9で約1年ぶりの高水準。ここ2カ月の上昇幅は8.6ポイントと、11年ぶりの大きさ |
インサイト
- 1月の非製造業景況指数の改善と製造業総合景況指数の持ち直しは企業が楽観を強めたことを示す。ただ、その陰では新型コロナウイルスの人的および経済的な影響が広がり始めていた
- ISM非製造業景況調査委員会のアンソニー・ニエベス委員長:
- 「底堅く漸進的な伸び」が見られ、これが「長期にわたり持続可能だと感じる」
詳細
- 農業やヘルスケアを含む12の業種が活動水準の改善を報告。一方、輸送や卸売を含む6の業種では活動水準が低下
- 新規受注は56.2に上昇。前月の3カ月ぶり低水準から持ち直した
- その他のサブ指数は比較的低調。雇用、受注残、新規輸出受注はいずれも前月比で低下
- 統計の詳細は表をご覧ください
原題:U.S. Services Gauge Climbs to Five-Month High on Orders (1)(抜粋)