【ワシントン時事】米大統領選の民主党候補指名争い初戦となった3日のアイオワ州党員集会で、同党州委員会は9日、集計終了を踏まえた最終結果を公表した。それによると、最若手の前インディアナ州サウスベンド市長、ブティジェッジ氏(38)が急進左派のサンダース上院議員(78)を僅差で上回ってトップとなり、事実上勝利した。米CNNテレビは両氏の差が0.1ポイントだと伝えた。
しかしサンダース氏の陣営関係者は9日夜、米メディアに「党州委員会に再集計を要求するつもりだ」と異議を申し立てる意向を示した。集計システムの不具合などで遅れていた結果確定が、さらにずれ込む可能性も出てきており、民主党内の混乱ぶりを改めて露呈した。
民主党では、各州に割り当てられた約4000の代議員の過半数を獲得した候補が、7月の党大会で指名を受ける。アイオワ州の代議員数は41人で、党州委員会が発表した最終結果では、このうちブティジェッジ氏に14人、サンダース氏に12人がそれぞれ割り振られる。