- 欧州では英仏スペインで感染確認-スーパースプレッダーの懸念浮上
- 新型ウイルス感染は今月がピークか-武漢の状況を基に科学者が分析
新型コロナウイルスによる中国本土での死者数は813人に上り、2002-03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の死者数を上回った。確認された感染症例は3万7198件。感染が拡大する中国は、100億ドル(約1兆1000億円)を投じて感染拡大を阻止し、医療物資を各地に送る。
欧州では、フランスとスペイン、英国で感染が確認された。これらの感染者はシンガポールでの会議から帰国した英国人とフランスのスキーリゾートで接触しており、他者への感染力が極めて強い「スーパースプレッダー」の懸念が強まっている。この英国人が出席した会議は1月に企業が主催したもので、90人余りの外国人が出席していたという。
一方、横浜に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号ではこれまでに70人の感染が確認され、中国以外での感染者数は最多となっている。
中国湖北省武漢でのウイルス感染拡大を分析する英ロンドン・スクール・オブ・ハイジーン&トロピカル・メディスンの科学者によると、今月が感染のピークになる可能性がある。
原題:China to Spend $10 Billion, Europe Cases Add Worry: Virus UpdateVirus Fallout From Singapore Conference Spreads Across Europe (抜粋)