新型肺炎

加藤厚生労働大臣は新型コロナウイルスの集団感染が確認されているクルーズ船で、新たに39人の感染が確認されたのに加え、検疫官1人の感染も確認されたと発表しました。また、すでに入院している乗船者のうち4人が重症となっていることも明らかにしました。

加藤厚生労働大臣は12日午前、記者団に対し、クルーズ船の乗客・乗員のうち、新たに39人の感染が確認され、感染が確認された人は合わせて174人に上っていると発表しました。

新たな感染者は速やかに医療機関へ搬送するということです。

また、これとは別に、船内で検疫にあたっていた検疫官1人の感染も確認されたことを明らかにしました。

この検疫官は、船内で乗客などから質問票の回収を行っていたということで、これまでの行動を確認し、感染の原因や感染ルートを調べることにしています。

さらに、加藤大臣は、すでに入院しているクルーズ船の乗船者のうち4人が重症となっていて、人工呼吸器を装着したり、集中治療室に入院したりしていることも明らかにしました。

4人はいずれも男性で、日本人が3人、外国人が1人で、年齢が60代から70代だということです。

加藤大臣は「検疫に時間を要しており、現在も対応が続いているが、乗員乗客の健康確保、健康状態の確認を最優先で取り組んでいきたい」と述べました。