• 英財務相が突然辞任、FRB理事候補の承認見通しに暗雲
  • テスラ20億ドル増資へ、UBS次期CEO探し、アマゾンの主張通る

「第1段階」の貿易合意で一応の落ち着きを見せた米中に、異なる摩擦の兆しが出てきました。FOXやCNBCは匿名当局者の情報として、ホワイトハウスがウイルスに関する中国のデータを信用していないと報道。少なくとも表向きでは中国の対応を称賛したトランプ大統領も、世論次第で態度が急変することがあるかもしれません。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

ゴールドマン出身

ジャビド英財務相はジョンソン首相との対立を解消できず、辞任を選んだ。首相府は3月11日に予定通り予算案を発表するとは断言できず、ジャビド氏が発表した財政規律の維持についても明言を避けた。次期財務相に指名されたリシ・スナック財務首席政務次官は、政界入りする前にゴールドマン・サックスやヘッジファンドなどで勤務していた。

超党派の疑問符

トランプ米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)理事候補に指名したジュディ・シェルトン氏に対し、民主・共和の両党がその適性に問題があると指摘した。同氏はこれまで、金本位制復活やドル切り下げへの支持を示唆。11月の大統領選挙でトランプ氏が再選され、かつシェルトン氏がFRB理事に就任した場合、同氏は2022年にパウエル議長の後任に指名される可能性がある。

方針転換

米テスラは約20億ドル(約2200億円)相当の公募増資を計画していると発表。資金調達は理にかなわないとマスク最高経営責任者(CEO)が述べたのは、わずか2週間前だった。引き受け幹事が追加購入オプションを行使すると想定した場合、調達額は約23億ドルに達する可能性がある。増資はバランスシートを強化し、成長戦略を支援するとアナリストはみている。

トップ入れ替え

スイスの銀行大手、UBSグループはエルモッティ最高経営責任者(CEO)の後継者探しに着手した。事情を知る関係者によると、エルモッティ氏は年内にCEOを辞任する計画について複数の幹部に説明。UBSは社の内外で後任候補を模索しているという。

アマゾン・スマイル

米国防総省が100億ドル(約1兆990億円)規模のクラウドコンピューティング事業をマイクロソフトに発注したのは、トランプ大統領個人が干渉したからだとして、アマゾン・ドット・コムが訴えていた裁判で、連邦裁判所判事はマイクロソフトに同事業着手の一時差し止めを命じた。

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