- 3月5日に開幕予定の全人代が延期なら、数十年ぶりの事態
- ホワイトハウスのクドローNEC委員長、中国の対応に失望
新型コロナウイルス感染拡大への対応に追われる中国は、3月5日に開幕を予定している全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の延期を検討している。共同通信が事情に詳しい匿名の複数の情報源を引用して報じた。延期されれば数十年ぶりとなる。
感染拡大に対処するための全人代開催延期の可能性を巡っては、ロイター通信も先に匿名の関係者5人の話を基に報じていた。
米国では、ホワイトハウスのクドロー国家経済会議(NEC)委員長が13日、中国による新型ウイルス感染拡大の対応への批判を強め、感染症例と死者数の正確さに疑問を呈した。
クドロー氏は記者団に対し、「われわれは中国がより高い透明性を示すと思ったが、そうではないようだ」とし、米国の公衆衛生専門家らが中国からいまだに受け入れられていないことに米国は失望しているとも語った。
中国の感染症例が1日で激増したことについてクドロー氏は、「中国で封じ込めができているかどうか、われわれには分からない。件数が徐々に減っていると思っていたが、そうではないことが分かった」とした上で、「この件については、中国の対応にわれわれはとても失望している」と話した。
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クドロー氏は米経済について、新型ウイルスに関して中国からより的確な情報が提供されないと正確な評価は難しいとしながらも、「今年後半」にはトランプ政権として3%成長のベースライン予想に戻すことができるとの感触を語った。
FOXニュースとCNBCも匿名の当局者を引用し、トランプ政権は新型ウイルスに関して中国が発する情報を信頼していないと報じた。ただ、トランプ大統領は表向きは中国政府の新型ウイルスへの対応を繰り返し称賛してきており、先週には、習近平国家主席のリーダーシップに感銘を受けたとツイートしていた。
原題:U.S. Raises China Criticism; Details on New Cases: Virus Update(抜粋)
U.S. May Return to 3% Growth Assumption Later This Year: Kudlow (抜粋)