- 13州で大勢決まるとAP通信やNBCなど米ネットワークが伝える
- スーパーチューズデーは14州と米領サモアの予備選・党員集会が集中
今秋の米大統領選に向けた民主党候補指名争いの序盤のヤマ場となる3日の「スーパーチューズデー」は、代議員数が多いカリフォルニア州をバーニー・サンダース上院議員が制する見通しとなり、代議員獲得数を伸ばした。しかし、ジョー・バイデン前副大統領も予想以上に健闘、指名獲得争いの主役の1人に再浮上した。
AP通信やNBCなど米ネットワークによれば、これまでに大勢が判明した13州のうちバイデン氏が9州、サンダース氏が4州で勝利を確実にした。バイデン氏はサンダース氏有利とみられていた代議員数が比較的多いマサチューセッツ州を制する見通し。同州選出のエリザベス・ウォーレン上院議員は3位にとどまった。
バイデン氏が勝利確実となったのはバージニア、ノースカロライナ、アラバマ、オクラホマ、テネシー、アーカンソー、ミネソタ、マサチューセッツ、テキサスの各州。一方、サンダース氏はカリフォルニア州のほか、コロラド州、ユタ州と地元のバーモント州を制する見通し。
1週間前まではサンダース氏が指名獲得に大きく近づいたとみられていたが、バイデン氏は2月29日のサウスカロライナ州での勝利で弾みをつけた。また指名争いから撤退したブティジェッジ、クロブシャー両氏がバイデン氏支持を表明したことも追い風となった。
バイデン氏は民主党内のエスタブリッシュメント(既得権層)の支持を固めたとみられる。エスタブリッシュメントらは、サンダース氏が民主党候補になった場合、トランプ大統領に勝てないのではないかと懸念している。
この日は14州と米領サモアで予備選・党員集会が開かれ、全代議員の3分の1強が決まる。
(免責事項:民主党候補指名を目指すマイケル・ブルームバーグ氏はブルームバーグ・ニュースの親会社ブルームバーグ・エル・ピーの創業者で、過半数株式を保有している)
原題:Biden Scores Super Tuesday Comeback With Wins in Eight States(抜粋)
Biden’s Super Tuesday Surge Proves Real, Deflating Sanders’s Run(抜粋)
Bernie Sanders Wins California Democratic Presidential Primary(抜粋)
Joe Biden Wins Texas Democratic Presidential Primary(抜粋)