韓国の丁世均首相=2月21日、大邱(EPA時事)
韓国の丁世均首相=2月21日、大邱(EPA時事)

 【ソウル時事】韓国の丁世均首相は7日、大邱市で行われた新型コロナウイルスの対策会議で、「(感染拡大は)人類すべての危機で国際的な協力が重要だが、われわれの隣国は遮断し、目を背けることを選択した」と日本政府の韓国からの入国制限強化に不信感を示した。その上で韓国が日本からの入国制限措置を取ったことに関して「日本の不当な措置への対抗措置は避けられない」と主張した。

日韓対話、テレビ会議で合意 入国制限強化で出張困難に

 丁氏は日本が感染拡大阻止のため、韓国からの入国制限を強化することについて「今回の措置は科学的ではない」と批判。韓国は1日1万人以上のウイルス検査をしていると「透明性」を強調する一方、「日本がわれわれほど透明性があり、積極的なのか疑わしい」と述べ、日本の対応に疑問を呈した。

 韓国政府は7日、新型コロナウイルスの感染者が6767人になったと発表した。報道によると、死者は47人。韓国の感染者数は中国に次いで多いが、死亡率は1%に満たない。