【ワシントン時事】米大統領選の民主党候補指名争いは10日、6州で予備選・党員集会が行われた。スーパーチューズデー(3日)で形勢を逆転したバイデン前副大統領(77)が勢いを持続し、焦点となった中西部ミシガン州(代議員数125)など4州を制した。サンダース上院議員(78)とのリードを広げ、指名獲得に向けて前進した。
穏健中道派「一本化」で「バイデン優位」となった民主党指名争い
バイデン氏は10日深夜(日本時間11日午前)、サンダース氏に「われわれの目標は共にトランプ大統領を倒すことだ」と呼び掛け、勝利を宣言した。サンダース氏は結果についてコメントしなかった。
バイデン氏は中西部ミズーリ、南部ミシシッピ、西部アイダホの各州も制した。米メディアによれば、中西部ノースダコタ州はサンダース氏が勝利。サンダース氏有利とみられた西部ワシントン州は接戦となった。
CNNテレビによると、11日午前時点の代議員獲得数はバイデン氏が800、サンダース氏が660。
各州・地域に割り当てられた代議員(計3979人)の過半数を取った候補が勝者となる指名争いは、17日も中西部イリノイ、オハイオ、南部フロリダなど重要州で予備選が行われる。ただ、これらの州もバイデン氏有利とされ、サンダース氏の挽回は容易でなさそうだ。