13日、ワシントンのホワイトハウスで記者会見するトランプ米大統領(AFP時事)
13日、ワシントンのホワイトハウスで記者会見するトランプ米大統領(AFP時事)

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は13日、ホワイトハウスで記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて国家非常事態を宣言した。感染拡大阻止や感染者支援に向け、最大500億ドル(約5兆4000億円)の連邦資金が活用可能になる。

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 米疾病対策センター(CDC)によると、米国内ではこれまでに1600人以上の感染が確認され、死者は40人を超えた。トランプ氏は会見で「今後8週間が極めて重要だ」と強調。米国内での感染者や死者の増加など事態が悪化する可能性に懸念を示した。

 また、各州に対策センター設置を求めるとともに、医療機関や医師が適切な医療を提供できるようにするため、各種規制の適用除外を認める方針を表明。検査態勢も拡充し「来週の早い時期に50万人分、1カ月以内に500万人分の検査が可能になる」と説明した。受検者の負担軽減のため、連邦機関からの学生ローンの利払いを免除する方針も打ち出した。