• FRB経済支援策第2弾、IMF予想、米政権は外出禁止の緩和検討
  • メルケル首相は陰性、GEの人員削減とCVSの増員

米議会で景気対策法案の審議が進まず、米株式相場は続落。S&P500種株価指数はトランプ大統領の任期中での最安値を更新しました。しかし、暗いニュースばかりではありません。欧州での新型コロナウイルス感染の中心地であるイタリアで感染者数の伸びが鈍化し、米国で感染者が最も多いニューヨークでも先週は伸びが7割を超える日が目立ちましたが、最新の発表では4割未満まで減速しました。希望の光も少しずつ見えています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

第2弾

米連邦準備制度理事会(FRB)は大型経済支援策の第2弾を発表した。借り入れコスト抑制のために債券を無制限で購入するほか、企業や州政府、地方自治体に確実に信用のフローが行き渡るためのプログラム創設などの対策が盛り込まれている。

金融危機と同程度

国際通貨基金(IMF)は、今年の世界的なリセッション(景気後退)を見込む。10年以上前の金融危機と少なくとも同じくらいの落ち込みを予想するが、来年は回復するとみる。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁による緊急の電話会議後に発表した声明でゲオルギエワIMF専務理事は、これまで80カ国近くがIMFに緊急融資を要請してきたと説明した。

感染抑制それとも経済優先

トランプ米大統領は国内の外出禁止措置の緩和について非公式な協議を先週後半に開始した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。トランプ氏は22日夜にツイートで、「問題自体よりも治療法の方が悪いというようなことがあってはならない。15日間の期間終了時に、どちらの方向に進むのが望ましいか決断する」と表明した。

鈍化の兆し

ドイツのメルケル首相が受けた新型コロナの1回目の検査結果は陰性だった。独政府報道官は「数日以内に再検査が行われる」と述べた。公衆衛生当局によると、国内の新規感染者数が急激な伸びから横ばいに移行したかどうか25日までに確認できる。イタリアの新たな死者数は601人と、2日連続で前日比減少。国家市民保護局によれば感染者数は4789人増の6万3927人となったが、伸びは前日の5560人増から減速した。

人員削減と増員

ゼネラル・エレクトリック(GE)は、ジェット機エンジン部門GEアビエーションの米国従業員を約10%削減する。ラリー・カルプ最高経営責任者(CEO)が社員に宛てたメッセージで明らかにした。一方、ドラッグストアチェーンのCVSヘルスは、フルタイム、パートタイム、臨時雇用を含め合計5万人を採用する計画だ。米国内での新型コロナ感染拡大に伴う、医薬品サービスや健康関連商品の需要急増に対応する。

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