- 米20万人死亡予想、感染中心地の動向、米国民への小切手
- フィッチが英国を格下げ、モスクワで外出禁止令
新型コロナウイルス感染の中心地となっている米国で悲惨な死亡者予想を保健当局者が示しました。ただ、その当局者自身も予想が外れる可能性は十分にあるとしており、今後は感染拡大阻止に向けた米国の官民上げての取り組みの真価が問われます。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
20万人死亡も
新型コロナ感染症(COVID19)による米国の死者数は20万人に達する可能性があると、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長が指摘した。「現状から判断すると、10万-20万人」の死者が予想されると発言。「ただ、それにとらわれる必要はない。対象があまりにも流動的なため、容易に間違いとなる可能性がある」と述べた。
中心地の動向
イタリアの新型コロナによる新たな死者数は2日連続で減少した。一方、スペインの死者数は6500人を超え、1日当たりの死者数が3日連続で最多記録を更新した。米ニューヨーク州の死者は合計965人と、前日時点の728人から増加した。
融資と小切手
ムニューシン米財務長官は小企業向けの融資プログラムが今週中に開始されると見込んでいるほか、2兆ドル(216兆円)規模の景気対策により労働者は約3週間以内に銀行振り込みか小切手の形で支援を受け取ると期待できると述べた。議会では既に支援策第4弾を巡る協議が始まっており、民主党は労働者保護の強化とNYなど大きな打撃を受けている州への資金支援拡大を求めている。
格下げ
フィッチは英国の信用格付けを引き下げた。新型コロナ感染拡大の影響に伴う財政悪化を理由に挙げた。さらに複雑なことに、同国ではジョンソン首相とハンコック保健相が新型コロナに感染している。ゴーブ内閣府担当相は英国全土での封鎖が「著しい期間続く」可能性もあると指摘した。
外出禁止
モスクワのソビャニン市長は市内での新型コロナ感染拡大が「新たな段階に入った」と警告し、住民の外出を原則禁止した。同市の市民1270万人は30日から、若干の例外を除き外出を禁止される。市内で確認された新型コロナ感染者は29日時点で1014人に急増。ロシア国内の感染者の3分の2を占める。
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