【北京時事】中国国営新華社通信によると、習近平国家主席は29日、浙江省寧波市の港と工場団地を訪れ、操業再開状況を視察した。習主席の地方視察は今月10日の湖北省武漢市以来。新型コロナウイルスの感染封じ込めに自信を強める中、国内の経済活動の再開を後押しする狙いがあるとみられる。
国営中央テレビがインターネット向けに流した映像では、世界最大の貨物取扱量を誇る寧波舟山港の埠頭(ふとう)を、習主席がマスクをしないで歩く場面もあった。また、視察した工場団地は海外向けの自動車部品メーカーが集積しており、混乱する世界経済への貢献もアピールした形だ。