- 「打撃を相殺できる強力なマクロ政策が必要」-党中央政治局会合
- 中国人民銀行、政策の国際協調改善を呼び掛け
中国共産党の中央政治局は、新型コロナウイルスの感染拡大が経済に及ぼす影響に対処するため、財政赤字の拡大を認め、特別国債を発行する方針を固めた。
国営新華社通信が27日遅く報じたところによると、中央政治局は25日の会議で、国内総生産(GDP)に対する財政赤字比率の「適切な」引き上げと特別国債の発行、地方政府のインフラ債増発を容認することを決定した。
報道では財政刺激策に関するこれ以上の詳細は言及されなかった。中国は新型コロナの危機で重要な政治会合の開催が遅れているため、2020年の予算がまだ公表されていない。中国は10年以上にわたり財政赤字の対GDP比率を3%以内で維持している。
新華社によると、会議では「海外から持ち込まれる感染症例が増加しており、経済発展、特にサプライチェーンの再開は新たな問題に直面している」と指摘され、「内需を拡大するため、この打撃を相殺できるいっそう強力なマクロ政策が必要だ」との主張があった。
また、中国は「ややゆとりのある繁栄した社会」を築くという今年の目標を達成すると強調され、今年の経済成長率は5.6%前後になる見通しであることを示唆した。
27日遅くに発表された別の声明では、中国人民銀行(中央銀行)が実体経済を支援するために十分な流動性を維持すると繰り返しつつ、マクロ経済政策でよりよい国際的な協調を呼び掛けた。
原題:China Pledges to Raise Fiscal Deficit Ratio, Sell Special Debt(抜粋)