- 2兆ドル規模の米インフラ法案、FRBが外国中銀向けレポ開設
- V字でなくナイキのロゴ、イタリア感染増ペース停滞、米信頼感低下
ウイルスという見えない敵を相手にニューヨーク州の闘いを率いるアンドルー・クオモ知事。ソーシャルメディアではクオモ大統領待望論が広がっているようです。CNNのアンカーである弟、クリス・クオモ氏の新型コロナウイルス感染という事実にも、知事は動じた様子を見せず、むしろこれを引き合いに感染防止措置を真剣に順守するよう、州民への訴えを強めました。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
次はインフラ
トランプ米大統領は議会に対し、2兆ドル(約216兆円)規模のインフラ法案の可決を求めた。トランプ氏は「米国の金利はゼロ」だと指摘し、待望のインフラ法案に取りかかる時機だとツイート。「非常に大規模かつ大胆で、2兆ドル規模とし、中身は雇用、そしてわが国の素晴らしいインフラを復活させることに絞るべきだ」と加えた。
市場機能を支援
米連邦準備制度理事会(FRB)は外国の中央銀行にドル流動性を供給する暫定的なレポファシリティーを開設した。参加行は一時的に米国債をドルに交換することが可能になり、それぞれの管轄内で金融機関に供給することができる。FRBは声明で、「米国債市場の円滑な機能を支えるだろう」と説明した。
ポストパンデミック
世界経済はV字回復を遂げるとのエコノミストの確信が薄らいでいる。ノーベル経済学賞を受賞したコロンビア大学のジョゼフ・スティグリッツ教授は、「新型コロナが6月末までに消えてなくなるという確証はどこにもない」とし、「夏の終わりまで続くようなら、あらゆる影響は増幅される」と語った。ムーディーズ・アナリティクスのマーク・ザンディ氏はV字やU字ではなく、回復はナイキのロゴ型になると予想する。
継続に期待
イタリア国立衛生研究所(ISS)のブルサフェッロ所長は、同国の「感染段階は停滞期に入った」と述べた。過去24時間に増えた感染例は4053人と依然として大きいが、それでも2週間ぶりの低い数字が続いた。また米国では西海岸を中心に、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を取る予防策が奏功し始めている初期の兆候が見られるという。
深刻な縮小
米コンファレンスボードが発表した3月の米消費者信頼感指数は、前月から大きく低下し、2017年半ば以来の低水準となった。今回の調査は、多数の企業が一斉に事業を停止し、労働者の解雇が急速に広がる前に実施された。「一時的なショックというよりも、深刻な景気縮小と整合する。今後さらに低下するのは確実だ」とコンファレンスボードのリン・フランコ氏は解説した。
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