- 感染拡大地域で死者数が前日比減少、ジョンソン英首相が検査入院
- インドがヒドロキシクロロキン輸出全面禁止、抗ウイルス治験薬寄付
スペイン、イタリア、フランス、ニューヨーク州。新型コロナウイルス感染拡大の新たな中心地と言えるこれらの国・地域で、感染による死者数がいずれも前日を下回りました。ウイルスの流行は第2波、第3波もあると専門家は指摘しており、とても楽観できる段階ではありませんが、息苦しい状況がやや緩和された可能性もあります。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
一筋の光明か
ニューヨーク州では5日、新型コロナ感染症による死者が新たに594人報告された。前日は630人。1日当たりの死者数が前日を下回るのは初めて。イタリアの死者数はこの2週間余りで最少。フランスは5日ぶりの低水準。スペインでは3日連続で減少した。
高熱治まらず
ジョンソン英首相は新型コロナの発症から10日間で高熱などの症状が治まらないため、検査のため入院した。英首相官邸のスポークスマンは「予防的措置だ」との声明を発表。首相は引き続き英政府の責任者であり、閣僚や当局者と連絡を取っているという。
「一切の例外なく」輸出禁止
インドは抗マラリア薬ヒドロキシクロロキンの輸出を全て禁止した。トランプ米大統領は新型コロナ感染症との闘いにおいて、この医薬品が「ゲームチェンジャー(状況を一変させるもの)」になると繰り返し言及していたが、インドでも感染が急速に広がっている。インド政府は3月には人道的見地など一部の例外を認めていたが、今回は「一切の例外なく」即時禁止すると発表した。
150万回投与分を寄付
米ギリアド・サイエンシズは新型コロナ感染症への治療効果が期待されている抗ウイルス治験薬レムデシビルを150万回投与分寄付する。14万人の患者の治療に使える量だという。ギリアドは10月までに治療コース50万回分余りを満たせるよう供給を増やし、年末までにこれをさらに100万回超に拡大する計画。
意欲示すが難航も
サウジアラビアやロシアなど主要産油国は、原油価格急落に歯止めをかける取り決めをまとめるため、早急な交渉実施を目指している。ロシア大統領府報道官は国営テレビのインタビューで、「ロシア側は総じて建設的な交渉実施を強く望んでいる。それが世界のエネルギー市場を安定化させる唯一の方法だ」と述べた。ただ、「OPECプラス」の会合は当初6日開催の計画を延期し、暫定的に9日開催を予定しているのみで交渉の難航も予想される。
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