- ジョンソン英首相がICUに運ばれる、欧米感染危機の緩和続く
- 「悪い景気後退」、ズーム利用急増は短命か、戦時国債とクドロー氏
ジョンソン英首相の容体が悪化し、ICU(集中治療室)へと移されました。先月下旬に新型コロナウイルス検査で陽性が判明。症状が治まらずに入院していました。報道直後、為替市場ではポンドが下落。金融市場の不透明感が増した形です。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
外相が代行
ジョンソン首相(55)は予防措置として5日に検査入院していた。当局者によると意識はあり、治療上、人工呼吸器が必要になる場合に備えてICUに入った。政府報道官は電子メールで、「5日午後に首相の容体が悪化し、医療チームの助言に従い、病院のICUに移った」と説明した。必要になった場合はラーブ外相が首相の職務を代行する。
引き続き緩和
新型コロナ危機緩和の兆しが、前日に続いて見られた。ドイツとスペイン、イタリアでは、確認された感染者の増加数が前日に比べて減り、オランダでの死者は1週間ぶりの低い数字となった。米ニューヨーク州のクオモ知事は、州内の死者の増加数が頭打ちになった兆しが見えるとの見解を示した。
「悪いリセッション」
JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)は大規模な景気悪化と2008年の金融危機時のようなストレスをもたらすとの見方を示した。株主宛ての年次書簡で、パンデミックは「最低でも、08年の危機と同様の金融ストレスを伴う悪いリセッション(景気後退)をもたらすと考えている」と説明した。
躍進ズームに懐疑的
ビデオ会議サービスを手掛ける米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズの最近の利用者急増について、クレディ・スイスのアナリストが長続きしない可能性を指摘し、株式に対する投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」に引き下げた。ロックダウン(都市封鎖)の動きが広がっていることを背景に、ズームのサービスに対する需要は拡大している。
戦時国債
クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、新型コロナのパンデミックを踏まえ連邦政府が「戦時国債」を発行するという考えに賛成するとし、トランプ大統領にこれについて話をする意向だと述べた。CNBCに対し、「この戦争を戦い、パンデミックと闘う資金を調達するため、債券を発行するべき時だと思われる」と発言した。
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